映画「226」感想
AMAZONプライム配信にて観ました。その名の通り二・二六事件の映画です。
1989年 五社英雄 監督作品「226」
出演 萩原健一 三浦友和 本木雅弘 勝野洋 佐野史郎 竹中直人 他多数
モックン(本木雅弘)がめっちゃ若い。とにかくキャストがすんごい豪華。
青年将校も初めに書いたメンバーのほか、宅麻伸、鶴見辰吾、加藤昌也、うじきつよし、今井雅之。
陸軍上層部も丹波哲郎から仲代達也、 高松英郎、渡瀬恒彦、日下武史など。
女性陣も名取裕子、賀来千香子、南果歩、有村也美、安田成美、藤谷美和子。
ほんとに一瞬しか出てこない役ですら、松方弘樹や大和田伸也、根津甚八を使ってしまうなど、どんだけ贅沢に大盤振る舞いできたんだ!と映画の本来の趣旨から脱線してますが、とにかく豪華キャスティングでした。今作ろうとしてもできないよね。
内容としては、自然の風景と街の描写、音楽、小道具遣いのうまさ、回想シーンのナイスタイミングでの挿入など、詩人のような感じでどんとこ行きます。その分歴史的説明が一切ないので、歴史があんまり得意でない人はついていけない感じ(そういう人はこの映画見ない?)。事前に226事件の流れや登場人物を少なくともWikipediaでおさらいしてから観たほうがすんなり入っていけそうです。
印象に残ったのは、俳優さんたちのカッコよさと終幕を迎えるまでの切なさ。
実際はそんな綺麗なものではなくて、土臭い感じでそれどころではなかったはずなんだと思いますが、例によって大量の豪華キャストによって演じられているため、ファンタジー「226」とも言える美しい印象のみで終わってしまい、深みがあまりなかった。もったいない。
戦争映画や戦時中映画に何を求めるかは人それぞれですが、軍服に身を包んだイケメン俳優たちのせめぎ合いを、かいま見たい人には良いのかもしれない。
映像表現、音楽は満足しました。
226のおさらいはやはり書籍ですね。